2020年の秋

近江八景を行く(6)唐崎夜雨 その3 跡地訪問 2020年11月27日(金) 16時 天気快晴 近衛信伊の和歌近江八景で〝夜雨〟が詠まれた唐崎神社はJR湖西線唐崎駅の東南東凡そ700mの琵琶湖湖岸にあり、西近江路(558号線)脇外れの駐車場に車を…

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近江八景を行く(6)唐崎夜雨 その2 歌川広重の浮世絵と近代の絵姿 近江八景の唐崎夜雨を描いた絵は沢山あるが歌川広重の〝雨に煙る一本松〟(私称)は異色であるばかりか傑作であると感じている。広重の絵には雨の光景が時々あり得意とした画題であったと…

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近江八景を行く(6)唐崎夜雨 その1 跡地今昔 訪問 2020年11月27日(金) 午後4時 天気快晴 コースは逆であるが、4景目で初日最後が唐崎夜雨の唐崎神社・唐崎の松であった。 近江八景の情景歌題は瀟湘八景に忠実である。〝夜雨〟は八景の中では…

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近江八景を行く(5)三井晩鐘 その3 現地訪問 2020年11月27日 午前11時 天気快晴 大津市歴史博物館で開催されていた「明智光秀と戦国時代の大津展」と常設の近江八景展示室を見学した後、待望の近江八景探訪第1景としてすぐ裏山に隣接する三井…

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近江八景を行く(5)三井晩鐘 その2 浮世絵と近代の絵姿 歌川広重 近江八景之内(保永堂板)三井晩鐘 天保5年(1834) 大津市歴史博物館発売の絵葉書より複写(原本・大津市歴史博物館所蔵) 三井晩鐘で一番よく目にするが歌川広重の保永堂板の浮世絵…

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近江八景を行く(5) 三井晩鐘 その1 跡地今昔 2020年11月27日 午前11時 三井寺訪問 晴天 今回最初に訪れたのが三井晩鐘の三井寺(園城寺)である。 近江八景では三井晩鐘として登場するが課題には視覚的情景を伴わない特殊な景観である。元祖瀟湘…

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近江八景を行く(4)粟津晴嵐 その3 現地訪問 2020年11月28日 午前9時30分~ 曇り空 大津プリンスホテルを午前9時に出発、湖岸道路を途中で降り湖岸遊歩道に出て徒歩で南下し凡そ15分ほどで湖に面して建つ石標を見付けた。写真のようにまだ…

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近江八景を行く(4)粟津晴嵐 その2 浮世絵と近代の絵姿 下は歌川広重の浮世絵である。 歌川広重 近江八景之内(保永堂板)粟津晴嵐 天保5年(1834) 大津市歴史博物館発売の絵葉書より複写(原本・大津市歴史博物館所蔵) 景観の捉え方が素晴らしい…

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近江八景を行く(4)粟津晴嵐 その1 跡地今昔 2020年11月28日・午前10時頃 粟津晴嵐記念碑訪問 曇り空 粟津は現在の大津市膳所を中心とした琵琶湖西岸の一帯で広い地域に跨っており近衛信伊が粟津晴嵐として詠んだ場所を特定することは難しい。…

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近江八景を行く(3)石山秋月 その3 現地訪問 2020年11月28日 午前11時30分~曇り一時雨 瀬田の唐橋西詰から川沿いの422号線を下流に進むと右側にすぐ石山寺の山門が現われた。 山門前の石山寺石柱 本堂内部の紫式部源氏の間 地図上に赤太…

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近江八景を行く(3)石山秋月 その2 浮世絵と近代の絵姿 石山秋月は近江八景の中でも抜群の知名度があり、画題として秀でた存在である。それだけに多くの絵画が残されているが、近世以降ではやはり歌川広重の作品が最も親しまれている。 下は天保5年(1…

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近江八景を行く(3)石山秋月 その1 跡地今昔 2020年11月28日午前11時過ぎ 石山寺を訪問 曇り空 次の情景は石山秋月である。近江八景では一番南に位置するため最初に並べられる場合も多く、私も従来はこの順に従っていた。今回は東湖岸からのス…

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近江八景を行く(2)瀬田夕照(せきしょう)その3 跡地今昔 2020年11月28日 午前10時 瀬田唐橋を訪問した。曇り空 大津市内の湖岸道路を南下し近江大橋西詰から粟津の大津なぎさ公園前を経て国道の東海道を横切り唐橋西詰の交差点に至り、左折し…

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近江八景を行く(2)瀬田夕照(せきしょう)その2 本家「夕照」と琵琶湖の夕照 13世紀に中国の画家牧谿が描いた瀟湘八景の内で「夕照」の絵は幸いにも現存する。 現物は国宝で根津美術館に保存収蔵されており、ネット上でも観ることが出来る。2012年…

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近江八景を行く(2)瀬田夕照〈せきしょう〉その1 琵琶湖の東岸矢橋湊の帰帆に始めた近江八景の跡地巡り第2景は「瀬田夕照」である。題名は❝夕照❞であるが❝唐橋❞をイメージすることの多い景観である。 近衛信伊の和歌に詠われた〝長はし〟は現存しないが、…

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近江八景を行く(1)矢橋帰帆その4 参考・草津宿と矢橋湊 矢橋帰帆の跡地は現在は草津市に属しているが、嘗ては矢橋(やばせ)村で江戸時代東海道・中山道の合流宿場町草津宿に付随した湊町であった。草津宿とは1里8丁の矢橋街道で結ばれ矢橋湊を中心に町…

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近江八景を行く(1)矢橋帰帆・その3 跡地今昔 2020年11月28日(土)午後2時、矢橋帰帆跡地を訪問した。 市道脇矢橋公園に近江八景・矢橋帰帆の標識板を見付け、大回りして集落内の道を辿り公園外周地区に到着した。下の写真が湖岸の道路に向かっ…

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近江八景を行く(1)矢橋帰帆・その2 矢橋帰帆が選定された事情考察 近江八景の内で矢橋帰帆のみが琵琶湖の東岸に位置している。近衛信伊が八景選定に際して帰帆の風景を念頭に対象地を検討した事は想像に難くないところであるが、近江八景が中国伝来の瀟湘…

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近江八景を行く(1)矢橋帰帆その1 近江八景は琵琶湖の南端両岸から石山寺にかけて点在する。八景表示の順序は古来幾通りも継承されており、特定の決まりは存在しない。私は従来から地図上の南から順次北上する形で八景を観察してきたが、今回の訪問では大…

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米寿祝い・近江八景の今を尋ねて 2020年11月27日(金)満88歳米寿の誕生日を遂に迎えた。二人の娘夫婦が私と家内を念願の近江八景巡りに招待してくれることになり喜んで出発した。 時正に新型コロナ感染拡大期に入っており、蜜を避けるため新幹線利用をやめ…

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新型コロナとGO-TO狭間の米寿の祝い あと数日で満88歳の誕生日が来る。 子供たちが記念に旅行をプレゼントしてくれる事になっているが昨今新型コロナの感染数が急増して旅行が危険な状態になりつつある。 政府はGO-TO政策の見直しをしない方針のよ…

帆船模型製作中

イギリスのカッター・ハンター イギリス・エンデヴァー

流郷松三郎の事【1】 流郷松三郎は私のアバターである。誕生して一ヶ月になりよちよち歩きを始めたばかりで未だ智慧が回らず保護者のリードが必要である。 分身の役目を担ってもらいたいと思っているがまだ表現力が不足で思う事がなかなか出てこないのでま…

本日はてなブログに登録入会しました。 取り敢えずあいさつです。 私は今年88歳米寿の男性です。 はてなブログを選んだのは“書き残そう、あなたの人生の物語”のキャッチフレーズに魅せられたからです。 パソコンの知識は乏しく登録に苦労しましたが、何とか…